オリーブ油が健康寿命長くする

オリーブ油が健康寿命長くする

オリーブ油が健康寿命長くする

1960年代の食事を病気の関係を追求したセブン・カントリーズ・スタディでは、ギリシャのクレタ島と日本の九州の人たちが突出して健康だったことはことは書きましたが、この研究を主宰したミネソタ大おアンセルー・キース教授(当時)は、こう述べています。

 

「この研究でフィールドワークをしている間にクレタ島では、80歳〜100歳、あるいはそれ以上の年齢の男性が、鍬を持って畑に出て行くのに出会うのは珍しくなかった」

 

ただ100歳まで生きているのではなく、鍬を持って山の畑まで登っていって、農作業を行うくらい健康だったのです。

 

セブン・カントリーズ・スタディが発表された1980年以降、このずば抜けた健康の秘密を明かそうとする研究が多数行われた結果、現在では秘密の一つはオリーブ油であることが明白になっています。

 

オリーブ油は、表のようにオメガ9脂肪酸のオレイン酸を最も高率に含んでいる油です。

 

オレイン酸は、炭素の二重結合が1ヵ所しかない一価不飽和脂肪酸で、2ヵ所以上結合のある多価不飽和脂肪酸(オメガ3とオメガ6)よりも酸化しにくい脂肪酸です。

 

ですからオリーブ油は、二重結合のない飽和脂肪を高率に含んでいるココナッツ油とパーム核油を除くと、もっとも酸化しにくい植物油なのです。

 

クレタ島だけでなく、南地中海型の食事に共通することですが、オリーブ油をすべての加熱調理に使っていることが、クレタ島の人たちの健康の秘密だったのです。

 

それは、酸化した油を取り込まなくて済むというだけでなく、LDLコレステロールを酸化しにくくさせていたからでした。

 

酸化したLDLは免疫細胞のマクロファージが異物と認識して食べますが、それを血管壁で行なうために、分解されて粒になったLDLの残滓は血管の中に溜ります。それが動脈硬化の素因をつくりますので、LDLを酸化させないことがなにより大事ですが、オリーブ油がそれをやってくれていたのです。

 

現在の欧米型、日本型の食事のように、オメガ6油を料理に多く使っている人たちが、ソテー、ブレイズ、フライなどの加熱調理にはすべてオリーブ油を使うようにしますと、当然ながら血液中のオレイン酸の値は高くなります。

 

オメガ6脂肪酸とオレイン酸が入れ替わることで、LDLコレステロールは酸化しにくくなり、動脈硬化のリスクは低下します。体はそのようにリスクを下げようとしているのですが、この場合もEPA同様、あなたが食事でオリーブ油を摂って、血液中のオレイン酸の濃度を上げてくれなければそれができません。

 

オリーブ油に次いでオレイン酸を高率に含んでいるのは新紅花油で、これは遺伝子操作によって種子にオレイン酸が多く含くまれるようにした紅花油です。

 

その次に高率に含んでいるのはキャノーラ油です。
これは遺伝子操作によって、有害物質のエルカ酸が含まれないようにし、オレイン酸が多く含まれるようにした薬種油です。値段が安いために、業界ではオリーブ油の代わりに加熱調理にもっぱらこの油が使われています。


page top