貧血気味なのでしょうか
立ちくらみが増えた
下瞼を広げて、結膜が白っぽかったら貧血があるかもしれません。
かかりつけ医に血液を検査してもらえば、治療すべき疾患としての貧血なのかどうかは判明します。
鉄欠乏性貧血であれば、内服薬を処方してもらうことになりますし、そこまでではない貧血気味ならば、主に食生活の改善が求められます。
高齢者の中に顔色が真っ白の方をたまに見かけます。
血液が薄くてこういう顔色になっているとは限りませんから、疑わしい場合はやはり検査がお勧めです。
加齢によって造血組織が変化してくるのは確かです。ただし、その変化は非常にゆるやかに進み、治療が必変になるほどのものではありません。
ヘモグロビンの量は加齢のためだけでも血液1デシリットルあたり11グラムぐらいまで下がりますが、治療が必要になる10グラム以下まで下がってしまうことはまれです。
逆に、そこまで下がっていたら、その原因を突き止めなければなりません。
ただし、ゆっくり鉄欠乏性貧血の進んだ若い女性の中には5〜6グラムといったとんでもない低い値でもピンピンしている人もいますから、要注意です。
加齢とともに増加する血液疾患は実際にあります。
50代以降に増えてくる骨髄異形成症候群(MDS)は前白血病状態とも呼ばれるように、予後の非常によくない病気です。
また、消化器系のガンが発症していて、無自覚のまま出血を続けていることから貧血に陥っているケースもありえます。
あるいは全身でガンが進行していても、消耗の現れの一つとして貧血を生じることはありますし、腎臓が悪くても貧血(腎性貧血)になります。
血液検査の結果、数値に異常がなければ、これらの疾患の可能性は一挙にすべて否定されますから、まずは「血液検査」を受けましょう。