これは老化のサイン!

つらいときにはカウンセリングを

イライラやふさぎ込みが増えた

イライラやふさぎ込みが増えた

 

あわてて病院でカウンセリングを受けるようなことではないと思います。

 

年を重ねれば身体能力や体調が徐々に変わっていくように、精神、性格に変化が訪れたとしてもおかしくはないと思います。自分の性格や対人関係を一度じっくりと見直してみてはいかがでしょう。

 

イライラすることが多くなったと自分で感じているのか、「最近、あなたはイライラしていますね」と家族や周囲から言われているのかでは、また事情が変わってきます。それに対して自分でつらいと感じるならば、カウンセリングを受けましょう。病気がなければ、大きなお世話だと笑い飛ばせばいいでしょう。

 

特に50歳前後の女性なら、ホルモンバランスが変化する、この時期特有の更年期障害の影響が考えられます。

 

この変化は実は早くも40歳ごろからスタートし、月経周期が規則正しくても卵巣内の卵胞数は急減していきます。

 

卵巣は萎縮し続け、30代のころに平均15グラムあった重量が50代には5グラムにまで減少し、最後の卵胞が50歳ごろには消失し、月経が停止します。

 

日本人女性の閉経年齢の平均は50.54歳とされています(日本産科婦人科学会、1995年)。

 

このように卵巣の機能が低下することによって、女性ホルモンであるエストロゲンがぐんと減ってしまうのです。

 

エストロゲンの受容体は全身に分布していますから、この変化は女性の心身を直撃します。

 

個人差がありますが、もの忘れが増え、神経質になりがちです。

 

イライラしたり、くよくよしたり、漠然とした不安感にとらわれたり、憂うつになったり、無気力になったり。そのくせ、つまらないことに興奮したり、眠りが浅くなるうえ寝つきも悪くなりがちです。

 

この時期気をつけたいのは骨粗鬆症です。

 

閉経前後から閉経後の10年間で女性の骨量は20パーセント以上減少すると考えられています。

 

骨量が減少することによって、骨折などのリスクが増す骨粗鬆症に罹患するのは、圧倒的に女性が多いです。不公平ですが、男性にはホルモン分泌の急な変化がないからです。

 

そこで、更年期を迎えたら、この数年間は特に体に不具合がなくても、メンテナンスの時期が来たと思って婦人科に通うことをお勧めします。

 

そして、専門医と相談のうえで、必要な人はホルモン補充療法をこの期間だけ限定的に受けると、更年期を乗り越えやすくなり、精神が落ち着き、骨粗鬆症からも遠ざかることができるはずです。

 

月経のあった長い年月、女性ホルモンは女性の心身をがっちりと守ってきてくれました。

 

それは健康な次世代を残すためです。けれど、その女性ホルモンがなくなると、女性は一気に各種疾患にかかる可能性が高まります。

 

中でも、内臓脂肪の蓄積が大きく関与するさまざまな生活習慣病が忍び寄るのは間違いありません。

 

女性ホルモンを失った女性は、往々にして同年代の男性よりも健康面で不利にさらされがちです。

 

男性より小柄で筋量が少なければ、同じだけ食べてもずっと(内臓脂肪型)肥満になっていきやすいともいえます。

 

したがって、この時期からの女性へのご提案は、食事の見直しと運動習慣の確立、そして、場合によってはホルモン補充療法です。


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