大きくなったら要注意
ほくろが増えた
ほくろやイボは、大きさによって良性、悪性に分かれることが多いものです。
大きさだけでいうと、医療の現場では大体5ミリメートルを境にして考えられています。
年を重ねることによってほくろが増えることはあります。
生まれつきほくろの多い人はいますが、それが何かよくないことである科学的根拠はまったくありません。
メラノサイトの数には個人差が大きいからです。
ちなみにメラノサイトとは紫外線から体を守るメラニンという色素を生み出す細胞のことで、紫外線が当たるとメラニンが増えて、皮膚が黒く日に焼けた状態になります。
首筋によく見かける、根を持ってぶら下がったような状態に育つイボはスキンタグといいます。
できる原因はいろいろ考えられますが、有力な説としてウイルス感染によって、皮膚がおかしな形に増殖した結果、イボになっていくのだというものがあります。
放っておいても特に問題ありませんが、更衣の際に衣服に、就寝中に寝具に引っかかって傷を負い、出血したり、新たな感染を招くことも考えられます。
また、場所も場所なので、見た目が気になるなら皮膚科で取ってもらえます。
麻酔もなしで、通常は液体窒素の処置で短時間で済みます。
適切に処置してもらえば傷痕も残らず、つるんときれいな肌に戻ります。
一方、悪性のイボには基底細胞腫もあります。
皮膚の一番下の部分を基底層といいますが、ここの細胞が増えるのが悪性腫瘍の代表です。
これは将来、皮膚ガンに発達する可能性があるのではなく、実はもうガンである可能性大です。
色は黒であることが少なくありません。
良性、悪性の自己判断は厳禁です。どちらのイボも。
あったほうがいいものではないので、受診してスッキリするのがお勤めです。
ほくろやイボは増えることよりも、大きくなることに注意してください。
おや?と思ったら是非、皮膚科で診てもらってください。