老け込む原因

「焦げ」には一気に老け込む原因がいっぱい

AGEs(エイジス)は焦げている

 

最近、アンチエイジング医療分野で新たな話題になっているのが「焦げ」(コゲ)です。

 

プリンの黒褐色の部分、カラメルは砂糖を焦がしてつくることはご存じでしょう。

 

砂糖は焦がすと変性して黒褐色に変わります。ご飯のオコゲも同じ現象です。

 

この黒褐色への変化は「褐変」(かつへん)と呼ばれます。こうした現象が体内でも起こり、それが老化を進める原因のひとつになっているのではないかと考えられているのです。

 

醤油や味噌のように酵素で茶色になる褐変は老化の促進とは関係はありません。。

 

「AGEs(エイジス)は焦げている」

 

これは褐変や体内で起こる糖化現象を研究している同志社大学の米井嘉一教授の言葉です。
この場合のエイジズは「AGEs」終末糖化合物:(Advanced Glycation End Products)という意味です。

 

エイジズは活性酸素の発現を盛んにしたり、動脈硬化を進めるとか、血栓ができやすくなる、とか健康に大きなマイナスの影響を及ぼすことがわかってきたのです。

 

アルツハイマー病の原因は、変性したタンパク質が脳細胞にたまってしまうことだとわかってきました。
変性タンパク質の排出能力が衰える原因の1つもエイジズではないかと言われています。

 

しかも、近年、体内のエイジズがものすごい勢いで増えてきているのです。
エイジズは体のなかでグルコース(ブドウ糖)などがタンパク質のアミノ酸に反応して作られます。
まず、糖化が起こり、そこから進んでエイジズがつくられていくのです。

 

タンパク質は酵素として体内で体をサビ付かせないようにしたり、不要物を体外に排出などの大切な
働きをしています。

 

ここに糖がからんでくると、ちょうどスムーズに回っている歯車の歯と歯の間に砂糖水をたらしているようなものです。
糖分が歯車にべったりと絡みつき、回転が鈍くなったり、ひどい場合は回転が止まってしまう。
つまり、糖化により健康を維持するため必要な働きがストップしてしまうのです。

 

糖尿病の診断指標とされている「HbA1c」(ヘモグロビンエーワンシー)も糖化を示すものです。

 

食生活の変化により、最近では、ほとんどの人に40歳過ぎころから糖化現象が始まり、年齢とともに
それが高くなっていく傾向が見られます。

 

それなら糖分を控えればいいかというとそうもいきません。
糖分は生命活動のエネルギー源として、また細胞の栄養源として、やはり欠かせないものだからです。
そのため、体は血液中に一定範囲の糖が維持される仕組みをさまざま備えています。

 

したがって、糖化現象は誰にでも多少は起こるものですが、それが許容範囲を超え、エイジズが多量につくられてしまうと老化が急テンポで進んでしますのです。

 

表記について:ウイキペディアには「AGEsは、"Advanced Glycation End Products" という英語の頭文字"AGE"に加えて、それが複数形であることを示す"s"を付して名づけられた。日本では略して”AGE”(エージ、エイジ)とも表記されるが、国際的な学術論文では“AGEs” と表記されるのが本来の表記である。」と記されています。


男性はスイーツを控えめに

甘いものは男性ホルモンを下げる

 

では、どうすればいいのでしょうか。糖化を防ぐためには糖を取り過ぎないようにすることです。特に、男性は要注意です。

 

エイジズの急増と、男性もスイーツを好んで食べるようになった傾向とはだいたい並行しているのです。

 

ファミリーレストランなどで家族そろって食事をしている光景をめにすることがありますが、お父さんの前にもチョコレートパフェなどが置かれていることがあります。

 

好きなものはどうぞ、といいたいところですが、甘いものは男性ホルモンを下げるので、控え目にするほうが良いのです。

 

米や麦、芋などを原料につくられるお酒も糖分の範囲に入ります。

 

空腹時間、つまり、血糖値が低い時間を十分取るようにして、タンパク質と糖分が結び付きにくい体内環境をつくるようにすることも大事です。

 

甘いものだかでなく、ご飯やパン、うどん、パスタなど炭水化物も糖分であることを忘れないようにしましょう。

 

とりすぎはは糖化現象を進めるリスクがあります。


焼き鳥より鳥ワサ・外因性のエイジズ

内因性のエイジズに加えて、食べ物から取り入れられる外因性のエイジズもあります。

 

40歳前後では一般的に、体内の老化はまだ、そう進んでいないことが多いので、エイジズの大部分は食べ物から取り入れているのではないかと考える研究者もあります。

 

「エイジズは焦げている」というのは、食べ物のなかのエイジズは、たとえば、80度に加熱すれば5倍に、130度に加熱すれば25倍にというように、加熱すると急速に、そして多量にできるからです。

 

焦げるほど加熱された食品にはエイジズが数十倍も含まれていると考えられます。

 

焼き鳥や焼肉など、動物性タンパク質を直火であおって食べたり、焼き魚を食べる場合は、ひどく焦げた部分は除いて食べるようにしましょう。

 

褐変した食べ物もエイジズが多く含まれています。きつね色になるまで揚げられた揚げ物、フライなども褐変した食べ物です。

 

 

もちろん、焼き鳥や焼肉は一切ダメといっているわけではなく、
褐変した食べ物を大量に食べ過ぎないように気をつければいいのです。

 

体の老化を進める「コゲ」、エイジズの研究は現在進行形ですが、今後、研究が進めば、老化との関係がさらに明らかになっていくと期待されています。


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