糖尿病になる食事

糖尿病になる食事、ならない食事

どういう食事をしていると糖尿病になり、どういう食事をしていれば糖尿病にならないのでしょうか?

 

これは簡単に答えられるようでいて、事実の裏付けをもって正しく答えることは医師にもできない問いでした。

 

その答えを得るために、ハーバード大の研究者たちが1980年からはじめて1996年まで続けた研究があります。

 

健康な8万4941人の看護士を対象に行ったもので、被験者はみな、心臓・血管の障害がなく、ガンにも糖尿病にもかかっていない人たちでした。

 

その人たちのうち、1996年の時点では3300人が糖尿病になっていましたが、糖尿病になった人と、なっていない人の食事をさまざまなファクターで詳細に比較した研究者たちは、明確に違いは次の3点にあると発表しています。

 

糖尿病になった人は、
1>穀類の食物繊維の摂取量が少ない。
2>飽和脂肪の摂取量が多い。
3>トランス型脂肪酸の摂取量が多い。

 

1>は精白した白米や白いパンを食べていることを意味しています。ですから、穀類に多く含まれている食物繊維の摂取量が少ないのです。コメの場合は、玄米でなくても、3分づき米にすれば、食物繊維が多く含まれますし、栄養素も多く摂れるのですが、白米で通している人たちです。

 

2>は肉と乳製品を多く食べていることを意味しています。

 

1>、2>は、専門家であれば誰もが予想できた答えでしたが、

 

3>は医学・栄養学界に大きな衝撃を与えました。
20世紀の後半になって糖尿病が急増している理由は謎だったのですが、増加させている犯人がついに姿を見せたからです。

 

人間の生み出したトランス型の脂肪酸に対して自然の脂肪酸をシス型と呼んでいますが、両者の相異は分子式では表すことができません。

 

ですから、、マーガリンが生み出された当初、トランス型脂肪酸は体にとっての異物とは考えられていませんでした。

 

脂肪酸は炭素原子と水素原子が鎖状につながった構造をしていますが、炭素原子の数にも、水素原子の数にも変わりがなかったのです。

 

しかし、顕微鏡の精度が上がって分子の形が見えるようになると、まったく形が違っていることが分かりました。

 

シス型の脂肪酸は、炭素が二重結合している個所で少し折れ曲がった、柔らかなイモムシのような形をしていますが、トランス型の脂肪酸は、それが反り返って硬直し、ピンと突っ張った針金状になっていたのです。

 

体内における脂肪酸の役割のひとつは、細胞膜を構成することで、全身の細胞に使われていますが、そこでは柔らかなイモムシのような形が重要な意味をもっています。

 

ブドウ糖を細胞に取り込むレセプターもそのひとつですが、細胞膜にはたくさんのレセプターが埋め込まれていて、それがスムーズに動くように、細胞膜は少し曲がった形の柔らかいイモムシのような脂肪酸で構成されている必要があるからです。

 

針金のような脂肪酸が体に入ってくると、細胞膜には使えないために、体は壊して燃料にしようとしますが、体内の酵素はトランス型に対応したことがないため、その作業にはシス型よりも長い時間がかかります。

 

そして、シス型の脂肪酸の代謝のために使う酵素を、トランス型の脂肪酸の処理のために使わなくてはならない事態にも陥ります。


 

だから、歩くのがいいあなたの知らない健康茶ビタミン・ミネラル便利事典ドローンの時代