水毒

不要な水分を速やかに捨てられないことが問題

 

暑さは年々厳しさを増し、熱中症に関する報道は夏期の恒例となっています。
予防のためにペットボトルや水筒の携帯が奨励され、体力が低下し体温調節機能が衰えた高齢者には、夜間も水分補給のほか室温調節に気を配るよう指導されています。

 

夏の間は普段よりも水分摂取が多くなるが、汗でどんどん排泄されるので体内に蓄積されることはありません。

 

水分を摂取しても体内で必要とする分を残して速やかに排泄すれば何ら問題はないのですが、問題なのは必要以上に水分が体内に蓄積されることです。現代人の大好きな「お茶の時間」は、体内の水分過多を引き起こす要因のひとつです。

 

日常の運動量が少なく、汗をかく機会がめっきり減ってしまった現代人は、摂取した水分を排泄することなく体内でだぶつかせてしまうことがあります。

 

体内にとどまった水分は、排泄を待っておとなしくしているわけではありません。
その冷却作用を少しずつ発揮し、細胞、臓器、そして全身を冷やしその活動を停滞させていきます。その結果、排泄器官も働きを鈍らせるので、水分はますます体内に留まることになり、体は頑固な「冷え」に侵食されてしまうのです。

 

このように、体内に過剰な水分が存在し、悪さをすることを東洋医学では「水毒」といいます。
水毒によって生じる症状は実にさまざまです。

 

注目すべきは、頭痛、発赤、肩こりといった身体症状だけでなく、イライラや不安といった精神面にも影響が及んでいることです。

 

うつ病治療の患者さんは、みな低体温なのだという。深刻な冷えに悩まされているのです。

 

体の中に抱えた「過剰な水分による冷え=水毒」は、心身両面の活動を停滞させるのです。

「血・水・気」の流れを阻害する

水毒の最大の問題は「オケツ」をつくりだすことです。

 

冷えて縮こまった血液は活動が停滞し、本来、排泄や燃焼されて血液中に残るべきではない老廃物や毒素の処理ができなくなります。

 

水毒と「オケツ」はワンセットなのです。悪しき二人三脚でどんどん体内の状況を悪化させていきます。また、精神面にも悪い影響を与えます。

 

東洋医学では人体には「血・水・気」の3つの流れがあり、それぞれが体内をスムーズに循環する状態を「健康」と考えます。いずれかひとつでも流れが滞ると、ほかにも悪影響が及びます。

 

水毒という「の停滞」、水毒に起因する「オケツ」という「の停滞」が生じると、当然残された「」の流れも滞り、精神的に問題を抱えることになります。

 

何の気なしに貯留されると知らないうちにこれだけの悪さをします。余分な水分をためない心がけが必要ですし、対策をしっかり考えておきましょう。

 

*「オケツ」のオ=病垂れに於、それに血と書くのですが表示ができません。ここでは「オケツ」と表示します。

「水毒」の深刻度判定テスト

 

体内に余分な水分が滞留している場合、まったく無自覚なことはなく、必ず何らかのサインが現れています。体にどれだけのサインが現れているのか確認してその深刻度をはかります。

 

Q1 お腹がよく鳴る。  原因→胃袋に水分が多い
Q2 下痢気味である。  原因→腸管に水分が多い
Q3 しょっちゅう鼻水やくしゃみが出る。 原因→副鼻腔に水分が多い
Q4 手足にむくみがある。  原因→皮下の細胞間質に水分が多い
Q5 高血圧気味である。 原因→血液中の水分が多く、血液の総量が増えたため心臓に負担がかかって血圧が上昇している
Q6 涙が多い。嘔吐がある(緑内障)。  原因→水晶体にに水分が多い
Q7 夏場のエアコンは肌寒いぐらいに温度設定する。  原因→かラダを芯から冷やし復活が困難に
Q8 陰性食品が好き。  原因→冷えを溜め込み全身の代謝が低下している
Q9 塩分を制限している。  原因→体熱が上昇しない
Q10 あまり汗をかかない。  原因→水分の排泄が滞っている状態

 

 

◆水毒の深刻度の見方    

 

YESが2個以下---二日酔いや体調不良のときなどに「ちょっと水たまるかな」程度です。普段の暮らしや健康に影響はありません。

 

YESが3〜5個---少しづつ水分が溜まりつつある状態です。Q7〜10に当てはまっていたなら、その反対のことをやるだけで体の水はけはよくなりますので、すぐに実行してください。

 

YESが6〜8個---「水毒」をつくる生活習慣がすっかり染み付いています。まずは、食生活の改善から。食生活習慣を変えるのはなかなか努力が必要です。陽性食品を積極的に摂るよう心がけるようにする。体熱が上昇すると排泄が促進され、溜まった水分を捨てられます。

 

YESが9個以上---毎日。ずぶ濡れで生活しているようなものです。不調が日常的になっており、深刻な病気の一歩手前の状態です。食生活の改善に加え、運動でどんどん汗を流して水分を捨てることが必要です。筋肉がつけば体熱も上昇し、体内の水たまりも干上がる効果があります。


 

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