暑い夏、冷蔵庫、運動不足、食べ過ぎ、太りすぎ

暑い夏が日本を冷やした?

 

なぜ日本人はこんなに冷えてしまったのでししょうか。

 

逆説的に思われるかも知れませんが、よく挙げられるのがいまの日本の夏の暑さです。

 

日本の夏、とりわけ大都会の夏は、以前には考えられないほど暑くなりました。もともと日本は高温多湿ではあるのですが、30年ほど前までは、近年のように気温が35度をこえるような暑さはなかったように思います。

 

それにつれて生活習慣も変わってきました。最近はエアコンが普及し、厚さをがまんする風潮もなくなりましたから、少し蒸し暑いとすぐ冷房を入れます。

 

この冷房が、夏の日本人を必要以上に冷やしているのです。ガンガンに冷やされた室内は、暑いなかを歩いてきた身には快適この上ないのですが、そこにずっといる人には、深刻なダメージになります。

 

朝の通勤ラッシュで汗をかき、そのままエアコンの効いたオフィスで半日こもっていると、体は信じられないほど冷え切ってしまいます。

 

夏こそ「冷え」気をつけなければいけません。

冷蔵庫が人間を冷やしている

 

昔、のどが渇いたときに私たちは、だいどころに行き、蛇口をひねって水を飲んでいました。
今は、何の迷いもなく冷蔵庫を開けます。

 

買っておいた水のボトルを取り出し、冷えている水を飲みます。
蛇口からほとばしる水と、冷蔵庫で冷やされた水。

 

その温度差こそが、昔の日本人と今の日本人の温度差です。

 

水を飲まないひとも増えています。水分は水ではなく、炭酸飲料やジュース、お茶などで補う人も多いでしょう。
常温でコーラを飲む人はいません。水以外のものばらなおさら、冷蔵庫で冷やしたものを飲むことになります。

 

そうやって日本人は、季節を問わず、冷たい飲み物をとり続けています。胃も腸も、どんどん冷えていくばかりです。

 

本来ならば、人間の体はそういう寒冷刺激を与えられると、体温を維持するために呼吸数を増やしたり心拍数を増やしたりして熱の産生を高めます。

 

ところが、私たちは慢性的に冷たいものをとりまくっているので、冷たい刺激に鈍感になり、体温は下がる一方になっているのです。

運動不足で体温が上がらない

 

体温の3割から4割は、筋肉の発熱によるものです。

 

筋肉不足の現代人が低体温に傾きがちなのは、無理もないでしょう。

 

現代では何もかもが便利になり、人は、必要最低限の距離しか歩いていません。
通勤時間でもできる運動の代表は駅の階段昇降ですが、いつも痩せたいと思っている女性ですらエスカレーターを利用する姿をよく見かけます。

 

運動不足になるばかりで、血行は悪くなり、体温も必然的に下がっていると思われます。

 

日常的に十分な運動をしていれば、血行が悪くなる心配はありません。

現代人の宿命「食べ過ぎ、太りすぎ」が体を冷やしている

 

これは食事の習慣という問題以前に、食材の変化が考えられます。

 

1950年と2000年の食品成分表を比較すると、食品そのものが含む栄養素が確実に減少しているのがわかります。もちろん測定方法は若干違いますが、例えば人参のベータカロチンの量が12分の1、セロリのビタミンCが4分の1に、減ってしまっているのです。

 

熱を作り出すいは、三大栄養素(糖質・タンパク質・脂質)のほかにビタミンなどの補助栄養素が必要なのに、それがいまの食品からは十分に摂れません。食材が人工栽培、人工飼育に頼らざるをえないのはわかりますが、そうやって作り上げられた食材にはどうしても、補助栄養素のみならず、本来あるべき「気」が薄いように感じます。

 

そのせいもあって現代人はある程度の栄養を採るために、かなりの量を食べなければなりません。

 

つまり食べ過ぎは現代人の宿命なのです。

 

日本人は倹約遺伝子を世界で2〜3番目に発現している民族といわれています。私たちの体は、あまった栄養素は捨てずに、非常時に備えて蓄えるようにできているのです。脂肪組織には血流はありませんから、脂肪が増えれば体は冷えます。

 

そのうえ、一度に大量の食事をすると、人間の体は一生懸命、消化・吸収しようとします。たくさんの血液が消化器系の臓器に集中します。

 

その結果、筋肉部分に行くべき血液は減ってしまい、末端の手足は冷えることになるのです。

シャワーじゃ体は温められない

 

デスクワーク中心の生活をしている分には、体はそうそう汚れません。今日はシャワーだけで済ませようと思う気気持ちもわかります。

 

が、それもまた、現代人を冷やしてしまう一因となっています。日本人のライフスタイルは近年大きく変わりましたが、入浴方法もずいぶん様変わりしています。

 

昔、お風呂に入るということは、湯船につかり、体を十分に温めることでした。そうすることによって全身の血行がよくなり、新陳代謝もよくなって、体温は上昇していたのです。

 

ところが近年では「時間がない」「面倒くさい」とばかりに、夏も冬も湯船につからずシャワーだけで済ませる人が増えています。汚れを落とすだけなら、たしかにシャワーでも十分かも知れません。

 

湯船で体を温めることは、その日の「冷え」をその日のうちに解消し、体温を維持するために必要なことなのです。

薬の飲みすぎ

 

どこかが痛いときや、熱が出た時には、痛みを抑え、熱を下げようと薬を飲みます。
しかし、西洋医学の見地から処方するほとんどの化学薬品は、同時に体を冷やしてしまいます。熱を下げる薬としていちばん代表的なものは副腎皮質ステロイドホルモンですが、これには血液を凝固させる作用もあるので血行を悪くし、よけい体を冷やします。

 

熱や痛みが辛い時、一時的に薬を使うのは仕方ありません。しかし、差し迫った症状でもないのに安易に服用したり、気休めのように長期間に渡って服用するのは、体を冷やす結果を招きます。

 

薬によって体が冷えるとまた、別の症状が出て、
その症状に対する薬が必要となってしまい、さらにより多くの薬を飲むことになります。

 

そうした悪循環を作らないためにも、薬は必要最低限の量を守ること。そして薬のいらない健康な体を取り戻すことが大切です。

体を冷やす消炎鎮痛剤

肩こりや腰痛の人は気軽に消炎鎮痛剤を利用していますが、使い方によっては症状を悪化させてしまうことがあります。

 

消炎鎮痛剤は血流を減らす代表的な薬です。その部分の血流を止めることで、痛みを和らげているのです。とりわけ経皮吸収の消炎鎮痛剤は、その部分だけに効果を望んでいても、結局は全身の血流を抑制してしまう場合があります。

 

具体的には
・市販されている商品名でいうと頭痛・生理痛を抑える「バファリン」の主成分のアスピリン
・筋肉痛、肩コリ、腰痛、関節痛、腱鞘炎などの痛みを抑える「バンテリン」の主成分のインドメタシン
・総合感冒薬の「パブロン」や「ベンザブロック」の主成分のイブプロフェン
などです。(「医者いらず老い知らずの生き方」より)

 

消炎鎮痛剤を使うと、身体を冷やしてしまいます。
もともと局所の血流障害から痛みが起きているのに、さらに血行を悪くすることになります。
貼り続けることによって肩コリや腰痛は少しづつ悪化していきます。どうしても痛いときだけに使うようにすべきです。

ストレスが体を冷やす

 

イライラしたり、悔しかったり、不愉快だったり、哀しかったり、人はみなストレスにさらされています。

 

そのストレスがある程度の水準を越えると、緊張のホルモン、アドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。
敵を前にして、体が臨戦態勢に入るのです。
全身の血管が収縮し、血行が悪くなり、体温も低下します。自分が緊張したときのことを思い出してみてください。

 

サーと血の気が引いて、肩に力が入り、呼吸は浅くなり、顔面が蒼白になります。血液は筋肉付近に集中し、手足が冷たくなっているはずです。

 

こうした状況が絶え間なく続くと、体は冷え切ってしまいます。

 

ほかに異常気象も一因ではないかなどいわれています。

 

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