温めることで治癒力は回復する

症例5 ぜんそく

冷えがなくなったら、発作の回数も激減  T・Mさん 34歳・女性

 

「ぜんそくの発作がつらくて、家事もできない。外出も思うようにできない」と相談に見えたのは34歳女性のTさんでした。

 

Tさんは、色白で細身。いかにも弱々しく、見るからに体力がなさそうな外見です。漢方医学ではやせ型で生命エネルギーが弱い人を、虚証、筋肉質で生命エネルギーの強い人を実証というふうに分けますが、まさに虚証タイプ。虚証タイプの人は寒がり冷え性なのですが、Tさんもまさにそうでした。

 

子供の頃からの病弱で、ぜんそくは昔からの持病。しかし、これまでは吸入薬を使えばぜんそくの発作にも十分対処できていたそうです。ところが結婚して生活や環境が変わってから発作が増えたというのです。「外出先で、また発作が出たらどうしよう、と考えると不安で出かけるのもこわく、毎日の買い物さえ気軽に出かけられません。また、体が冷えて、だるくて動けないこともあるんです」と、その訴えはかなり深刻です。

 

Tさんには冷えの自覚があったので、体を温める工夫と、冷たいものを控えるなどの生活改善をお願いして、体を温める漢方薬も処方してみました。ぜんそくの発作は副交感神経が優位になると出やすいのですが、ステロイド薬で軽快します。ステロイド薬は副作用の多い薬ですが、本来私たちは副作用の少ないものを体内で合成する力を持っています。

 

しかし、冷えて、酵素の働きが悪いとその合成がうまくできません。体温を上げて代謝をよくすれば、体内で副腎皮質ステロイドホルモンを合成する力を高めることができ、発作も出にくいはずだと考え、体を温める生活に変えてもらったのです。

 

アドバイスどおり、湯たんぽ、ぬるめのお風呂に30分つかるなどを続けてもらうと、生活を見直して3ヶ月もしないうちに、Tさんのぜんそくの発作の回数はかなり減りました。

 

そして半年を過ぎるころには冷えが解消され、体内酵素も活性化されたのでしょう、体調も驚くほど改善したのです。「家事もできないほどだるい」「発作が不安で外出がこわい」ということもなくなり、まったく普通の日常生活が送れるようになったのです。

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