ビタミンDへの誤解

ビタミンDへの誤解

ところが最近では、先進国、とくに日本では日光浴は健康にマイナスだということばかりが強調されてしまっています。

 

血液中のビタミンD濃度は体の状態を知るためには大事な指標であるにもかかわらず、日本ではほとんど行われていません。

 

ある調査によると、男性の4人に一人、女性では半数近い人がビタミンD不足であることがわかりました。

 

なぜ、女性にビタミンD不足が多いのか。それには、ビタミンDの生成メカニズムが大いに関係しています。

 

ビタミンDを作るには紫外線がなくてはなりません。
ビタミンDは太陽光線に含まれる紫外線により、コレステロールを元につくられます。
必要量の半分ぐらいはこうして体内でつくられ、残りは食べ物から取り入れています。

 

ところが近年、紫外線は健康とくに美容に悪いということだけがクローズアップされ、意識的に紫外線を浴びないようにするという考えが広がったのです。

 

その結果、体内でつくられるビタミンDの量が決定的に不足するようになってしまったわけです。

 

日光浴は健康にマイナス?

日光浴は健康にマイナスだと言われるように言われるようになったのは1980年代からです。

 

きっかけは南極の上空にオゾンホールが発見されたことからです。
オゾンは太陽光線中の紫外線を吸収し、地上に届く紫外線量を調節していたのですが、温暖化の影響でオゾン層に穴があき強い紫外線がもろに地上に届くようになってきたのです。

 

たしかに、強度の紫外線は老化の大きな原因である活性酸素を体内で増やし、皮膚がんをはじめ、さまざな病気を引き起こすなど健康上、害を与えることが指摘されています。

 

また、紫外線を過剰に浴びると皮膚の弾力が衰え、シワやタルミなどのダメージが起こり易くなります。

 

皮膚がんや体内でさまざまなダメージを引き起こす活性酸素の発生を盛んにする誘引にもなります。

 

こうしたことから、紫外線の害がこわいと、最近では紫外線照射量が増える春〜夏になると顔はいうまでもなく、腕、首筋などを覆っている女性をよく見かけるようになりました。

 

こうして、徹底的に太陽光線に当たることを避けるようになった結果、ビタミンD不足に陥り、老化が進んでしまうとしたら、美容的にもマイナスの影響のほうが大きいのではないでしょうか。

 

さらに免疫機能が低下し、ガンになりやすくなったり、先々、骨が弱り、ちょっと足を踏み外したくらいで骨折してしまうようになったとしたらどうでしょう。

 

健康や美容情報の取り入れ方には、時々、本末転倒ではないかと思われる行き過ぎが見られるようです。

一日10分は「太陽光線」を浴びる

1998年には「母子手帳」から日光浴という言葉が消えてしまいました。

 

一昔前までは、夏によく日に当たった子は冬になっても風邪をひかないといわれたものです。
実際にビタミンDは「学童のインフルエンザ予防に有効」という論文も発表されている。

 

太陽光線に当たることは健康にマイナスばかりではないのです。
健康にいいと聞けば、そればかり追いかける。

 

反対に健康に悪いと聞けば、全否定して、徹頭徹尾避ける。

 

こうしたオール・オア・ナシング発想は、精神的に未成熟で、バランス感覚を欠くものです。
何事も行き過ぎはよくないのです。

 

健康を保ち、老化を食い止めるために必要なビタミンDをつくるのに必要な日照量は
1日わずか5〜10分程度で十分です。あるいは週3回、1回20分でもいいのです。

 

成長期の子供や高齢者はより積極的に、もう少し長めに日光を浴びるべきです。
午前10時〜午後3時ぐらいの間に、軽くウオーキングをしたり、戸外で簡単な体操をするというのもオススメです。

 

ビジネスパーソンなら、昼休みなどに、一日おきぐらいに屋上や近くの公園などで20分ほど過ごし紫外線を浴びると良いでしょう。

 

なお、日焼け止めを使用するとビタミンDの生成は行われません。
日差しの強いところでは日焼け止めを使うのは止むをえませんが、普段、ビタミンDの生成を促すための日光浴では、日焼け止めは使わないようにしましょう

鮭(サケ)は若返り食

残り半分は食品から取り入れるわけですが、ビタミンDというとよく、干し椎茸を挙げる人がいます。

 

ビタミンDは、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)とビタミンD3(コレカシフェロール)に分けられます。
ビタミンD2は植物に多く含まれ、ビタミンD3は動物に多く含まれており、人ではビタミンD3のほうが重要な役割を果たしています。

 

干し椎茸に含まれているのはビタミンD2です。人に有効な量を摂ろうとすると、干し椎茸をバケツ1杯分
ぐらい食べなければなりません。

 

ビタミンD3を多く含む食べ物は断然、魚です。シラス干し、サケのほかイワシ、さんま、サバなどの青魚にも多く含まれています。
含有率からいうと、サケが一番効率よくビタミンD3を摂取できます。

 

とはいえ、サケを食べる際には、抗菌物質やホルモン剤などを与えられていない天然のものを食べるようにしましょう。
アラスカ州では、サケの養殖が禁止されているので、アラスカ産のサケなら安心です。


 

だから、歩くのがいいあなたの知らない健康茶ボケ予防の方法ビタミン・ミネラル便利事典「むくみ」を知る