体の乾燥。カレ(枯れ)。

「枯れ」を撃退する

みずみずしい感性、みずみずしい肌という言葉から連想されるのは、生き生きとした若々しい印象です。

 

植物の若葉は柔らかくしなやかなのに、
成長するにつれてやわらかさを失っていき、落葉になる頃にはさらに硬く、カサカサになっていきます。

 

食肉でも子牛や若鶏の肉はやわらかくジューシーで食べやすいものです。

 

このように、生物は成長し、老化し、衰えていくにつれ、次第に水分を失っていきます。

 

人間も同様で、胎児のときは体重の90%、乳児のときは75〜70%、成長期の子供は約70%が水分です。この水分量は年齢とともに減っていき、成人では60〜65%、高齢者では55〜50%程度になってしまいます。

 

ギリシャの哲学者・アリストテレスは「老化とは乾燥への過程である」という言葉を残しています。

 

生命活動はすべて、組織内の水溶液の中で行われる化学反応によっている、ということができます。

 

水分を十分含んでいるかどうかは、生命活動がさかんに行われているかどうかの鍵であり、重要な
意味をもっています。

 

女性は、毎日の肌のお手入れを通して、若々しさを保つためには乾燥が大敵であることを知っている
はずです。

 

年齢とともに肌が乾燥しやすくなっていき、キメか荒くなったり、細かなシワがよりやすくなるなど、肌は
一気に老けた印象になってしまいます。

 

肌のお手入れの大きな目的は、肌に水分や栄養分を補ってみずみずしさ、若々しさを取り戻し、保つこと
だといっても過言ではないと思います。


体内の乾燥。こんな前触れ。

体の中の水分は細胞内の水分・細胞内液と細胞の外の水分・細胞外液に分けられ、体内水分の3分の2は細胞内液として、皮膚、筋肉、内臓などを構成する細胞に含まれます。

 

食べ物や飲み物などから取り入れられた水分は胃や腸で吸収され、血液を通して細胞に運ばれ、細胞内液になります。
細胞内液は細胞をみずみずしく保ちながら、細胞内の化学反応などのために使われます。

 

一方、細胞外液とは血液、リンパ液、細胞と細胞の間に存在する細胞間液をいいます。
血液は全身の細胞に酸素や栄養分、ホルモンなどを送り届けたり、老廃物を運び出す役割をもっています。

 

血液量は男性では体重の約8%、女性は7%です。

 

リンパ液は、死んだ細胞や血球、歳筋肉などの不要なもの、疲労物質などを回収して、体の外に排出する役割をもっています。

 

みずみずしく若々しい体とは、細胞内液が十分に保たれ、なおかつ、細胞外液もほどよく保たれ、両者のバランスがよくとれている状態をいいます。

 

体内に水分が不足しているわけではないのですが、細胞に水分が吸収されにくい状態になってしまい細胞内液が不足する。

 

これが「体内の乾燥」ということで、加齢すると起こりやすくなる老化のサインのひとつです。


体の乾燥。「枯れ」が引き起こす症状

漢方でも、乾燥による体のトラブルが起こることを「燥邪」(そうじゃ)といい、「燥邪」になると
免疫力が低下し、ウイルスや菌におかされやすくなると言われています。

 

肌がカサついている。
ヒゲ剃りの後の肌が白っぽい粉を吹いたようになる。
髪の毛がパサパサになってきた。

 

このへんは誰でも気づく、典型的な乾燥「カレ」のサインです

 

 

目がゴロゴロしたり、かゆいことがある。
食べ物の飲み込みが悪くなった。
新聞を読むときなど、指先を舐めてページを繰ることが多い。

 

というような症状も「カレ」が起こす現象です。

 

むくみがある。
ふくらはぎや足首が太くなった。

 

細胞に必要な水分が十分吸収されず、あまった水分が細胞と細胞の間や組織の間にぶよぶよたまった状態がむくみで、このあまった水分が体を冷やすため、むくみと冷えはたいてい同時に起こります。

 

冷えのほとんどは細胞が水分不足に陥っていることを示す、「カレ」が引き起こす症状だといえるのです。


ドライアイ 

涙腺から分泌される水分(涙)の量が不十分になり、目がゴロゴロしたり、違和感がある、コンタクトレンズが入りにくくなったりするのがドライアイです。

 

ほかにも、まぶしさを感じたり、目が疲れやすくなったり、痛みを覚える、光や風が目にしみる、という症状もあります。

 

目を潤している涙液の分泌が減少して起こる場合と、パソコンやコンタクトレンズなどを使うことから涙液が蒸発しやすくなり起こる場合があり、いずれも目の表面が乾燥してしまうことが原因です。

 

また、涙の量は十分であっても涙の成分が代わり、ムチンなど粘液成分が減ってしまったため、目の表面を潤す力が低下し、ドライアイになることがあります。

 

また、ドライアイとほど同じ症状ですが、さらに涙液の分泌が低下する「角膜乾燥症」も増えていると言われています。乾燥が原因で起こるトラブルであることは共通しています。

 

 

思いあたる症状が場合は、

 

長時間、仕事を続けず、ときどき目を閉じて休む。
加湿器や濡れタオルなどで目をおおって休ませる。
意識的にまばたきをよくする。
コンタクトレンズの使用時間を短くする。

 

というようにライフスタイルを変え、それでも気になる症状が改善しない場合は、ドライアイ専用の目薬を使うようにしましょう。


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